有機JAS認証について

有機JASとは

有機JASとは

有機農業の理念

有機農業の理念は、農薬や化学的に合成された肥料を原則使用せず、地域環境への負荷をできる限り軽減した栽培方法により生産農家が工夫と手間をかけて土づくりを行い、水田や畑の持っている本来の生産力を引き出すことです。

有機農産物とは

農業の自然循環機能の維持増進を図るため、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、播種又は植え付け前2年以上の間、堆肥などによる土作りを行った圃場(ほじょう)において栽培・生産された農産物です。

農薬・化学合成肥料を原則使用しない
やむを得ず使用する場合には使用可能なものについてもリスト化
種播きまたは植え付けの時点から過去2年以上、禁止されている農薬や化学合成肥料を使用しない水田や畑で栽培
遺伝子組換え由来の種苗は使用しない
生産から出荷まで生産行程管理等の記録作成が義務

平成19年度の収穫量について

平成19年度の全国総収穫量(玄米ベース)は899万8000トン、その内JAS有機米の収穫量はわずか1万828トン(総収穫量の0.12%)しかありません。スーパー等では滅多に販売されない、大変希少価値の高いお米です。(農林水産省統計部の公表値を参照)

登録認定機関

農林水産大臣の定める基準を満たしその結果登録を受けた登録認定機関は、生産行程管理者又は製造業者からの申請に基づいて、その生産・管理の方法等について調査を行い、ほ場又は工場ごとに認定します。また認定後も生産行程管理者や製造業者に対し、定期的に実地の調査を実施したり監査を行います。

認定生産行程管理者及び製造業者

生産行程管理者とは、実際にその農産物の生産行程を管理し、又は把握している者をいいます。(有機農産物でいえば、生産農家や生産者組合などが該当)認定生産行程管理者や認定製造業者は、登録認定機関の認定を受けて、その生産又は製造する有機農産物等について格付を行い、有機JASマークを付けることができます。

認定小分け業者

有機農産物の流通においては、有機JASマークが付された大口の包装形態から小売用包装に小分けする場合、小分け業者は、事業所及び農林物資の種類ごとに登録認定機関による認定を受けることにより有機JASマークの再貼付を行い、「有機」の表示をすることができます。

罰則

有機JASマークの不正使用:1年以下の懲役又は100万円以下の罰金。

不正な「有機」表示:50万円以下の罰金

新潟こだわり市場の中での、有機JAS認定の農産物について

新潟こだわり市場で販売する有機JAS認定の米は、認定小分け業者による小分けを致しませんので、玄米30kg以外の作品をお届けする際には「有機JAS認定マーク」を貼り付けることが出来ません。ご理解をいただけます様お願い申し上げます。

(代わりに、登録認定機関から上野晃さんに授与された登録通知書及び有機認定書を、こちらで公開させていただきます。)

こだわり市場の有機JAS認定農産物

上野晃作「合鴨の恵み」

上野晃認定証
認定日:2006年8月24日
認定番号:S-043
認定の種類:生産工程管理者
認定に係る農林物資の種類:有機農産物
有限責任中間法人 民間稲作研究認証センター

上野さんは厳しい検査をパスし有機JAS認証を取得しましたが、それだけに留まらず、同じく有機JAS認証米『田んぼさんありがとう』の生産者 宮尾さんも参加している「新潟有機稲作研究会」で更なる研究を重ね、安全で美味しい農作物をお客様へお届けするための農業に取り組む生産者です。

有機栽培米・減農薬栽培米の2等米評価は安全の証

被害粒
稲の生育途中、お米がまだ籾の中で固まっていない頃に、駆除剤を散布しないと、カメムシがやってきてこの籾に口を刺して、中身を吸います。 これにより、お米に黒い跡が残ります。 これが1000粒中2粒確認されると、お米の等級が1等から2等へ格下げされます。
被害粒と正常な米粒
関係者の間においては、有機栽培や、減農薬栽培のお米のカメムシによる2等米評価は当たり前のこととして認識されており、この黒い点があるお米を食べても全く人体には害はありません。 また、精米段階での色選機(しきせんき)でほぼ取り除かれています。しかしながら、お米をご購入される一般の皆様には「等級」という判断基準が大きな目安であり、信用となっていることと思います。

駆除剤を使い、等級を上げることはとても簡単ですが、新潟こだわり市場と私達が取引をしている有機栽培米、特別栽培米生産者は、それを行わないからこそ守ることが出来るお客様の安心・安全の方が重要であり、カメムシ被害による「2等米」評価はその証であると考えています。