時代の分岐点


 比較委的穏やかな日でした。
 これから数日は降雪が続きそうな予報です。

 さて、日本農業は、時代の分岐点を迎えました。分岐点から先に歩み出しています。
 報道によれば、「食肉の輸入が大幅増」「生鮮野菜も輸入増」とのことです。
 食肉については、国による輸入促進政策(TPP、EPAなど)によるもので、大きな変化(円高の進行、輸出国の輸出規制など)がなければ、輸入は拡大の一方だと思います。
 生鮮野菜については、国産野菜の生産減(生産に携わる労働力の減少傾向、異常気象等による作柄不良など)が契機となったものですが、大きな変化があります。
 生鮮野菜の輸出国にとっては、安定的な輸出先を確保できることが、非常に大切です。折角生産しても、輸出先がなければ、経営的に大打撃を受けてしまいます。輸出国に対して安定的な取引を求めることは十分あり得ます。日本の輸入業者にとっても安定的に輸入できることは、国産野菜が豊作の時は相場が下がるため経営リスクが大きくなりますが、そうでない場合は安定的な利益を実現できます。
 大きな変化とは、「不足したら輸入」というのではなく、「国内生産とは切り離して、長期契約に基づく輸入」へと、状況が変わってきていると思います。

 つまり、食肉も生鮮野菜も、分岐点を通過し、「輸入が前提」、しかも「輸入は拡大方向」に踏み出していると思います。

 1つ確実なのは、国内農業はさらに追い詰められていくということです。
 さて、どうするか、鍵は「私たちが何を食べるか」にあります。

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