出穂(しゅっすい)
今日の田んぼです。
稲の穂が顔を出し始めています。
この時すでに、デンプンを入れる袋(後の籾殻)ができあがっています。
穂が完全に出てから、花が咲き、授粉し、袋の中にデンプンを詰めていきます。
袋の数は、途中で食べられたりして減ることはあっても、増えることはありません。
つまり、米粒の数の上限は決まっていて、いかに、減少を防いでいくかです。
もう1つ、収量を上げるには、1粒1粒を大きく(=重く)するという方法があります。
これは、出穂までに蓄えたデンプンに加えて、どれだけ出穂後に光合成をし、また、夜間の消費を抑えるかが鍵を握ります。夜温が高いと、呼吸によりデンプンを消費してしまいます。日中は天気が良く暑く、夜間はある程度涼しい方が良いといわれるのはこのためです。
たくさんの美味しいお米が実るよう、光合成をしっかり行い、病気や虫に負けないで頑張ってほしいです。