コラムです。
だいぶ前の話ですが、研修会で講師の方が「アンケートによれば『有機農産物の価格が慣行栽培の3割高程度になれば購入する』との結果がででいる。有機米も、何とかコストを3割高以内に抑えましょう」と話されていました。
なるほど、分かりやすい理論展開です。
皆さんはどう思われますか。
自分は大きな違和感を感じました。2つ挙げてみます。
このアンケート自体にどれくらいの信憑性があるのでしょうか。アンケート結果が改ざんされていると伺っているのではなく、アンケートへの回答と実際の行動とは必ずしも一致しないのではないでしょうか。もちろん一致しなくても、誰かが責任をとるというものでもありません。
もう1つは、現実が全く考慮されていないことです。実際の流通がどうなっているkぁ、一切触れられませんでした。
仮に、生産者が有機米の出荷価格を1割下げたと仮定します。流通の各段階尾を経て、スーパーやお米屋さんの店頭で、価格が1割下がるというのは想像できません。
米屋さんとしては、仕入れが多少変わっても、相場を見ながら売れる価格で値札をつけると思います。仕入れが下がっても、これまでの価格で売れるのであれば、大喜びではないでしょうか。
確かに分かりやすさには説得力があります。
しかし、現実と乖離していれば、当然矛盾は生じます。
話しを戻すと、この講師の方は、いろんな場で同じような話しをしていたようですが、それは「自分はこの程度の人間です」と宣言しているようなもので、失望された方も多いと思います。
分かりやすいものも、分かりにくいものも、両方あります。
いずれにしても、自分で考えることが大切というお話しでした。