生産者米価はどうなるか?(その1)

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 花には咲く順番があります。
 これは、植物界に広く共通していると思います。
 もしかしたら、動物界にも共通しているのかも知れません。

 稲作農業者は、稲の作柄と共に、米価も大きな関心事です。
 ざっくりと、述べます。
 一般に米価には、生産者がJAやお米屋さんに販売する生産者米価と、スーパーやお米屋さんなどで販売されている消費者米価があります。
 消費者米価には、スーパーやお米屋さんの販売経費や利益などが生産者米価に上乗せされています。
 生産者の収入となる生産者米価には、JAが一時金として支払う仮渡金が大きな影響力を持っています。
 お米屋さんもJAの仮渡金を参考にしながら、価格を決めています(もし、JAの仮渡金の方が高くなれば、お米屋さんにはお米は集まりにくくなります)。
 残念ながら(?)、圧倒的に買い手の方が力が強いです。
 不思議なことを2つ。
 毎年、毎年、「米余りだから」といわれ、米価は物価の優等生になっています。このことが、離農につながっています。
 不思議なのは、米余りの根拠とされている資料(米の在庫+生産量-消費量-適正在庫=余っている量)には、「米の貿易(かなりの貿易量があります。貿易量は米の国内価格と関係があります。国内価格が高いと輸入が増えるなど)」と「経済的にお米を買うことが出来ない方の事情」が加味されていません。
 また、消費税の扱いがよく分かりません。
 一応、仮渡金は消費税込みということになっています。
 しかし、5%から8%に消費税が上がったとき、話題にもなりませんでした。結局、消費税が上がった分、免税業者の生産者は値下げとなります。課税業者のお米屋さんは仕入れ価格が下がり、もし、増税分を価格に転嫁すれば、利益が上がることとなります。
 社会の仕組みとして、生産者はクッションのようになっています。
 (次く)

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