田んぼの一部に、草が密集している場所があります。写真の左側の細い棒のような草はクログワイです。土の中の黒い塊茎(球根のようなもの)から芽を出し、数本の株を作ってから、横に茎を伸ばして、10センチ間隔くらいで、また芽を出し、さらに横に茎を伸ばしていきます。ですから、もとの塊茎は1つでも、条件が良ければどんどん株を増やします。塊茎もたくさんあるので、写真のように隙間なく林立します。根は容赦なく稲の根と絡まっています。手で除草すると、稲の根も切れたり、クログワイの根と一緒に土も取り去られるので、ふらふらした状態になります。新しい根がしっかり土をつかまえるまでの辛抱です。