無加温育苗の場合、種をまいた後、育苗場所に並べて、ある程度大きくなるまでシートをかけます。このシートで、保湿するとともに、急激な温度変化を防ぎます。無加温育苗では、写真中央や中央下のように、生長がなかなか揃いません。スタートの遅れは、田植えの時までに回復することはありません。他の苗よりも小さく弱い状態であっても植えられてしまいます。揃いは悪いものの、小さい頃から緑色で、比較的しっかりとした苗となることが、加温苗との大きな違いです。また、加温苗は最適な環境で出芽させる分、無加温よりも数日、育苗期間を短縮することができます。