バナナの話

24_1298550275_1_sya.jpgだいぶ前ですが、ある生協の班長をされている方のお話をお聞きしました。その生協では、完熟により近いバナナの共同購入を始めていました。今では珍しくありませんが、その当時では先駆的な取り組みでした。より完熟に近いバナナですので収穫時期を遅くし、また、農薬も生協らしくある程度抑えたものだったと思います。味は格別でしょうが、普通のバナナよりもいたみやすいという難点がありました。その班長さんは、商品を班員に分ける際に「今は落ち着きましたが、始めた当初はいろいろ問題がありました。いたみのあるものは自分の分にしました」とさらりと話されました。言葉にするのは簡単ですが、実際にはかなりの苦慮もあったのだと思います。組合員はもちろんですが、この班長さんのような方に、生協は大きく支えられているのだと思います。生協に限らず、構成員が組織のためにぐっとこらえたり、組織は構成員の気持ちを重く受け止めたり、こういう関係が築ける組織が理想的であり、必ずや発展するものと思います。

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