稲が豊作になるには、穂が大きいこと、穂の数が多いこと、1粒1粒が充実していることなどが必要です。穂の数が多いとは、茎が多いことと、穂を付けない茎が少ないことが条件です。稲は、茎を増やし、穂の準備をし、出穂後はデンプンを穂に貯めていきます。茎をどれだけ増やすかや、どのくらいの大きさの穂を準備するかは、その時点での稲の栄養状態を含めた体力により左右されるものと思います。せっかく茎を増やしても、その後の天候(特に日照と気温)が不順であれば、穂が小さくなります。穂を付けた後、天候が不順であれば、1粒1粒の充実度が下がります。実りが確実なものとなるまで、天候が順調に推移することが望まれます。前回のとおり、今年の天候は周期的に変化したため、いつもヒヤヒヤしていました。