残業規制の論点

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 久しぶりの雪でした。
 なかなか気温が上がらないので、雪が降っても不思議ではありません。

 注目されている残業規制について、私見を述べます。
 報道では、残業の上限時間が大きな論点となっています。

 100時間が話題になっていますが、もっと丁寧に議論すべきと思います。
 いろいろな事情を考慮しても、100時間は極めて長すぎるというのが基本的な立場です。
 その上で、丁寧さが必要だと思います。

 同じ残業でも、「仕事の完成度を高めたい」とか「とにかく仕事をこなさなければいけない」とか、残業をしなければいけない理由はいろいろあると思います。
 また、精神的に追い詰められた状況での残業もあると思います。
 労働者の生活を考えても、仕事帰りに買い物などの必要な「仕事」がしやすい環境の人もいれば、通勤や居住環境によってはしづらい人もいます。
 これらを考慮せずに「時間数」だけがクローズアップされているのには、大きな違和感、さらには、「できるだけ時間数を大きくしたい」との意図を感じます。

 忙しいときは仕方ないとの使用者の主張もありますが、それを含めて、労働者の生活を大切にすること、仕事量の変動に対するやりくりを行うことは、使用者としての力量の見せどころです。

 使用者も、労働組合も、労働者も意見を出し合い、安心して働き、充実した生活をおくることのできる仕組みを作るよう頑張るべきです。
 国よりも、「現場」の頑張りが職場の活力につながると思います。

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