農政(食料政策)の転換点


 数年ぶりの寒波のまっただ中です。
 写真は夕方ですが、今も細かな雪(気温が低い証拠)が降っています。
 農政というより食料政策は転換点を迎えています。
 米が余っているから生産を減らせと言われます。
 本当に余っているのでしょうか。米ばかりではありませんが、食べられない方もたくさんいます。余っているのなら、減らせと言うより先に、困っている方が入手できるようにすべきです。困りたくて困っているのではないのです。
 気象が安定しないのに、来年も平年並みの作柄を前提にしています。
 なんだかなぁ、不作になりそうになったら即輸入し、「米輸出国に従順な態度」を示そうとしているとしか考えられません。
 日本に武器があるとすれば、一億人の人口と、この人口を支えることのできる力(第一次産業)、勤勉でやさしい国民性(=二次産業・3次産業の発展に不可欠)だと思います。
 だからこそ、安心して子供を産んで育てられる政策、第一次産業をしっかり守る政策、国民性を守る政策が必要なのです。
 「不測の事態があれば認識を新たにするだろう」はダメです。
 我々は、うまくいくこともうまくいかないことも想像する力があります。
 不測の事態を招かないように、今ある力を用いて手を打つべきです。
 JAも同じです。現状を厳しく評価し、組合員や地域住民の力をいかに結集するか、全力で取り組むべきです。職員や役員には定年があっても、JAは継続する組織であり、将来に責任を持った運営に力を入れるべきです。
 いよいよ新年を迎えます。

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