鍵を握る「生物性」

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 土の分析で最も一般的なのは「土壌分析」で、主に「化学性」を調べます。
 「物理性」は、乾燥させて水分量を図ったりするのですが、経験者は少ないと思います。
 「生物性」は、あまりにも範囲が広く、一見地味でつかみ所は¥ガないような感じがしますが、実は今後の農業の鍵を握ると思っています。
 土の中には、様々な微生物がいます。競争関係のものもいますが、多くは我関せずという感じで、適した条件になったら働くという感じでしょう。
 この微生物相(各種の微生物の構成割合)は、土壌の条件によって、異なります。
 つまり、胃8間の微生物相は、固定されたものではなく、流動的と言えます。
 微生物の中には、空気中の窒素を取り込んで固定し、植物が利用できるようにする働きを持つもの(窒素固定菌)もいます。
 この窒素規程菌を増やせば、投入する窒素肥料を減らすことができます。
 どの位減らせるかは分かりませんが、かなりの可能性を感じます。
 このためには、窒素固定菌を増やす条件を特定し、その条件を整えれば良いのです。
 安定的に細菌による窒素固定をすすめるには、窒素固定菌の種類と量の療法を増やすことが大切です。
 この分野は、大きな可能性を秘めており、国として研究を進めていただきたいものです。
 研究の成果は、全世界の幸福につながります。

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