葉へのいもち病を「葉いもち」といいます。穂のすぐ下の茎の部分に感染すると「穂首いもち」、穂に感染すると「穂いもち」です。写真の右側の穂が「薄茶色」になっていますが、これは「穂いもち」に感染したためです。穂首(茎の一部)は機能しなくなり、穂が枯れてしまいます。もちろん米を実らせることはできません。いもち病自体の発生を抑えることは難しいため、これから先、できるだけ拡がらないように願っています。いろいろな工夫をしたとしても、「いもち病にかかりやすい田んぼ」と「いもち病にかかりにくい田んぼ」とでは、被害の程度に大きな違いがあります。田んぼによって大きな差があるのも、いもち病の特徴の1つだと思います。あまりお見せしたい写真ではないのですが、いもち病の恐怖を少しでも共有していただければと思っています。